バレトン都市伝説

みなさま、こんにちは。
バレトンインストラクターのYOKOです。

今回のタイトルは
「バレトン都市伝説」
・・・ずいぶん仰々しいタイトルですが
別に大したことではありません(^^;
バレトンにまつわる間違った知識で
気になっていることを2つ、
ここで解説させて頂きたいと思います。

都市伝説①
≪バレトンをやると、膝を痛める?!≫

ネットでバレトンに関する口コミなどを読んでいると
時々目にするのが、この
「バレトンで膝を痛めた」
という情報・・・・。

これを目にするたび私は、
膝が痛むどころか、胸が痛みます(;_;)

バレトンで膝が痛くなる原因は、すべて
スクワットの間違ったフォームによるものです。

おそらく、膝が痛くなったと訴えている方は
スポーツクラブやカルチャースクールなどで
バレトンのレッスンを受けている方ではなく、
「バレトンメソッド」 「バレトンダイエット」 などのDVDで
ご自宅でエクササイズをされている方だと思います。

バレトン都市伝説_b0189509_1458672.gif

ご自宅でのエクササイズの場合、
DVDという見本はあるにしても、
当然、先生が見ていて直してくれるわけではないので
知らず知らずのうちに、
自分のやりやすい形に偏ってしまいがちです。

特にバレトンの動きの基礎となるスクワットは、
非常に機能的な筋トレの一つなのですが
我流に走るとほとんど効果が期待できないばかりか
膝への負担が強くなるのが事実です。

スクワットは、膝の屈伸運動だと思われがちですが
大切なのは、股関節です。

正しいフォームは、膝を前に突き出すのではなく、
低い椅子に腰かけるように、
お尻に重心を置き、
腰を下に落とすようにすることです。


バレトン都市伝説_b0189509_1555382.gif

(バレトンダイエット誌上にも、正しいスクワットの
解説がちゃんと載っています!)

この正しいフォームは、
大腿部と腰部の筋力を必要とするため、
やってみるとかなりキツイはずです。

大腿部の筋力が弱い方は、
後ろにひっくり返ってしまいそうになるかもしれません。

キツイが故に、
楽をしたくて膝に重心をかけてしまうと
動きとしては楽ですが、
膝周りの筋肉に負担がかかり、
結果「膝が痛く」なってしまう事があるかと思います。

ネットで「膝を痛めた」と目にしますが、
バレトン程度のトレーニングで
半月板を損傷したり、靭帯を損傷したり、
軟骨がすり減ったりなどと言う事は考えられませんので
実際は「膝を痛めた」わけではなく
「膝周りの筋肉を過緊張させた」にすぎず、
一過性の痛みであると思います。
(軟骨のすり減りは・・・加齢によるものなので
個人差があります)

実際に私は、去年の春に
バレエのレッスン中に膝をねじってしまい、
そのまま安静にすればいいものを
ずっとレッスンを続け、悪化させてしまいました。
一番ひどい時は、階段の上り下りは
手すりに掴まらないと無理なほどで、
普通に歩くのも辛かったぐらいです。

私の疾患は「滑膜たな(ヒダ)障害」というもので
膝関節周りの膜が、激しい運動によって硬化し
膝蓋骨の下に挟まって炎症を起こす障害です。

バレトン都市伝説_b0189509_15425648.jpg

運動をやめておとなしくしていれば
とりあえずは治る疾患なのですが
再発を防ぐためには、大腿部や腹部の
筋力を強くするしかありません。
実際、整形外科に行ってもこれといった治療はなされず
ひたすらリハビリで筋トレするだけでした・・・。

週2回のリハビリでもなかなか効果が出ず、
「4月からはバレトンの担当レッスンが増えるのに
こんな調子でどうしよう・・・」

と焦りと不安と痛みで毎日落ち込んでいましたが
それがなんと!
バレトンのレッスンが本格的に増えてきたあたりから
嘘のように膝の痛みが無くなったのです!

これはひとえにバレトンのおかげで
筋力がついたからだと断言できます!

だから・・・「バレトンで膝を痛めた」は、
むしろ逆だと思うのですよ!
(もちろん、その人がもともと持っていた
疾患など、個人差はありますけど)

先日行われた、インストラクター勉強会で
マスタートレーナー(インストラクターの養成を担当する
アッパーインストラクター)さんたちから、
「残念なことに、インストラクターを目指して
養成を受けにくる人の中にも
正しいスクワットが出来ない人がいる・・・」

という話を聞きました。

私はマスタートレーナーでも何でもないけど、
バレトンを正しく伝えていきたい
インストラクターの一人として言わせて下さい。
もしこのブログを読んでいる
バレトンインストラクターさんがいらっしゃったら、
とにかく正しいスクワットだけは、
ちゃんと指導出来るようにして頂きたい!

レッスンの前説の時に、しっかり解説して頂きたい。 
それだけは、お願いしますm(_ _)m

ご自宅でDVDを見ながらレッスンされてる皆さんは
とにかくスクワットは腰から落とすように!
膝がつま先より前に出ないように!
それと、プリエは膝で外旋させようとせず
股関節から開くように心がけて下さいね♪


バレトン都市伝説_b0189509_166192.gif



都市伝説②
≪バレトンって、バレエストレッチじゃないの?!≫

これもネットでよく目にするコメント。
「バレトンって、バレエストレッチのような
ゆるやかなエクササイズかと思ってた!」


・・・みなさんもうご存知かと思いますが、
全然違います。
「バレトンとはなんぞや?」という事は
散々このブログに書かせて頂いてますので
ここでの解説は省きますが、
まだまだバレトン、浸透してないんだな~、と
コメントを見る度に落ち込みます(T_T)

まぁ、無理もないです。
日本に入ってきてまだ3年。
スポーツクラブなどでも、
まだまだ導入施設は少ないです。

しかし、なんで「バレエストレッチ」という
イメージを持たれる事が多いのか?は謎でした。

そんな中、先日ツイッターで
気になるツイートを見つけました。

「私が受けていたバレトンは
バレエダンサーがレッスン前に行うもので、
まず床でストレッチをしっかりやって、
そのあとバーレッスンをやって、
みっちり1時間ほどかかるものです」



・・・・・・え?????? 


バレトンは確かにダンサーが考案したプログラムだけど
ダンサーの為のエクササイズではないし、
カーディオ(有酸素)エクササイズであって
ストレッチでもバーレッスンでもない。

なんだ??この情報は?
と、あまりにも気になって、
知らない人だから失礼かな・・・とも思いつつ
「すみません・・・それ、バレトンじゃないかもしれませんよ?」
って返信を送ってみたら・・・・

「私はバレエトレーニングの事を
分かりやすくするために、
略して「バレトン」と言っただけです。
最近のエクササイズの事は分かりません!」


と、言葉は丁寧だけど
半ば逆ギレされたお返事をいただきました(^^;

う~ん、苦しいよね、
バレエトレーニングを強いて略すとしたら
多分「バレトレ」だろうし、
「バレトン」って言葉を知ってるから便乗したんだよね?

まぁ、喧嘩するつもりはないので
失礼を詫びて退散しましたが、
こうやって間違った情報が氾濫していくのでしょうね・・・。

「バレトン」は、一つのエクササイズとして
名前が確立されている
ものなので
勝手に名前を使って違うことをやるのは
ライセンス的に問題があります。
(もちろん国家資格ではないので、法的なものではないけど)

今回の件は、「オリジナルバレトレ」を受けた人が
勝手にバレトンの名前を利用しただけで
そのバレエトレーニングを実際に指導していた先生が
「バレトン」という言葉を使っていたわけではなさそう
なので
それだけが救いです。

ネットって、便利だけど怖いよね~~~
と思った今日この頃です・・・。


=========================

ランキング参加中!ポチッとお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ダイエットブログ 運動ダイエットへ
にほんブログ村
にほんブログ村 演劇ブログ バレエへ
にほんブログ村
にほんブログ村 猫ブログ 猫 多頭飼いへ
にほんブログ村

===========================

「バレトン」をやってみませんか?!
カルチャースクールの生徒さん募集中です。
楽しく筋力アップ、姿勢の改善、身体の軸の安定、
柔軟性の向上、シェイプアップなどができます!

セブンカルチャークラブ・武蔵境店
毎月1・3木曜日 20:15~21:15
詳細は上記リンクから「ジャンル別講座案内」→「ダンス・健康」→「バレトン」へ

体験随時受け付けます!
体験料は¥1,050です。
by babyleaf0530 | 2011-09-15 16:45 | バレトン

インストラクター・土居葉子です。バレエ・バレトン・バーオソル・ヨガを担当。レッスンのご紹介と、我が家の猫達の話題。主に東京西部のスポーツクラブでレッスンを展開中!詳しいスケジュールは各記事の末尾へ。


by babyleaf0530